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本×音楽1組
  • 避けられようのないものにがんじがらめにされた少年は、世界に復讐することを試みた。
    ここでの螺旋は、そのまま遺伝子だ。
    生きた虚像というのは、葛城のように、善人の面をした悪人のことだ。
    彼は最初から、大切なものを暴力によって奪われていた。

    黄金色に輝く悪魔の螺旋は、彼の腕に絡みつき、遂には罪の花を咲かせた。
    それは赤く染まりながら、びっしりと釘で覆われたバットを濡らした。

    この物語は勧善懲悪の話である。と同時に、偽悪的な物語でもある。
    矛盾しているようだが、春が行ったことを考えると、罪や悪という言葉で断言するのもおかしい気がしてくるのだ。

    生まれながらにして性善説を押し付けられた彼は、この先どんな未来を歩むのだろうか。