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本×音楽26組
  • 伊坂幸太郎のすごさは、人間の感情や心の動きを俯瞰したところから眺める、ある種冷徹でシステマチックとまで言える客観性と、キャラクターや人間だからこそ持てる愛おしさや温かさの相反する2つが共存しているところにあると思う。

    『死神の精度』に関しては、その長所がふんだんに生かされる舞台設定だ。
    「死神」という人間ではない存在から見る人間の心の動きの景色が新鮮で面白い。人の死や緊急事態、熱烈な恋や犯罪を少し離れたところから見るギャップとそこに含まれるユーモアと本質性。

    この死神・千葉というキャラクター自体も、笑われると実はムッとするところとか、実は音楽が中毒的に好きなところも実は人間らしかったりする。
    「人間が作ったもので一番素晴らしいのはミュージックで、もっとも醜いのは、渋滞だ」
    戦争ではなく渋滞なのが死神っぽい。

    <ここからネタバレ>

    降り続いた雨の霧がまだ残る中、空が気持ちよく晴れ渡る瞬間に頭で鳴った曲を選んだ。
    爽やかさで湿り気の残る雨上がりの快晴。そんなイメージの曲調。
    コーラスの神々しさは死神といえども、一種の神さまであることに通じる。

    歌詞はとてもシンプルで、その中の象徴的な歌詞。
    “You can’t hear. I see that wow ~
    遮る視界 差す silent sign”

    「君には聴こえないがわたしには分かる。
    遮る視界に差す静かな予兆。」

    死には悲しみが寄り添うが、一歩引いてみるとそれはその人の人生を遮る詰まりを打ち破る最後の予兆なのかもしれない。
    これほどまでに死が描かれているのに、この作品はなぜか清々しい読後感と清涼感に満ちている。

    そしてふと、こう考えてしまう。
    もし仮に死神・千葉に「死」が訪れるとするならば、最後の晴れはその予兆なのかもしれないと。
  • 『死神の精度』全体のテーマとして選曲しました。主人公の千葉を通して描かれる6つの人生。彼らの人生は千葉にとって興味のないもの、かつ千葉の住む世界とは別の、異質なものとして描かれます。それによって、登場人物たちの何気ない行為や言葉から、彼らの様々な「欲望」が際立つように設計されていると感じました。「lust」ー欲望、切望と名付けられたこの曲を、『死神の精度』というフィルター越しに聴いてみると……不規則なリズムからは人間の躍動感を、無機質なパーカッションからは千葉の仕事に対するクールさを、細かい音の粒によるメロディーは、千葉を象徴する雨粒のようでもあり、どこか温もりを感じる音色は、死に相対した人間からにじみ出る人間臭さに通ずる……かな?と。無理やりのこじつけで、冗長で、お粗末なコメントで大変恐縮ですが、是非『lust』を死神の精度とセットで聴いてみてください。
  • 人間の人生を俯瞰するような世界観、マイペースな千葉のようなテンポの曲。夜中のCDショップの雰囲気にも合うと思いました。
    「雨ノチ晴レなら 水たまりにはきっと澄みきったこの世界が映る」という歌詞もぴったりです。
  • 死神の千葉さんは口癖のように言っていた。「人は必ず死ぬ」怖いことでもなんでもないと。人はいつ死ぬかわからない。明日死ぬかもしれないし、40年後かもしれない。この歌詞が特に死神の精度にマッチしてるなと思った。
    "人が生きるために与えられた時間はきっと必要な時間の半分も渡されちゃいないんだ"死神が目の前に現れたら99%の確率で「可」の判断をくだされ死んでしまうだろう。一日一日後悔のないように楽しくいきていたいと思わせてくれる小説と曲だ。
  • 「下流のほうも、悪くなかったと俺は思う」
  • 梨木先生は『オズの魔法使い』から着想を得て『西の魔女が死んだ』を書かれたそうなので、主人公と同じ年頃のグレース・ヴァンダーウォールが歌う虹の彼方にを選びました。
    ハスキーボイスとウクレレの軽快なリズムが明るい気持ちになる。
  • 曲の出だしから漂う不気味な雰囲気
    そして、何かが迫りくるような恐怖を感じます。
  • 📗「飢えた狼として獲物を狩りに行く」
           ×
    🎵「他の誰かの正解は僕の答えじゃない」
  • 1/6
    とにかく心にしみる曲なので、死について・生きることについて考えるのにこの組み合わせはベストです!
  • 世間知らずの千葉が仕事に出るときはいつも雨が降ってる…。
    天然が入った千葉を可愛いと思う人は結構いるのでは?
    この曲を千葉に聴いて欲しい(笑)