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ひかる

  • プロフィール
    村上春樹ファンです。
    毎日電車の中と寝る前に読書をするのが楽しみです。

    音楽はFoZZtone、雨のパレード、昔のジャズあたりを聴きます。

    よろしくお願いします。
寄贈した主題歌

  • ラスト3章で騙された。
    雪の降る日に突如8人の生徒が校舎に閉じ込められ、みんなの記憶から抜け落ちている「あの日に自殺した生徒」を思い出すサスペンス。
    まさか自殺したのはあの人だなんて。
    まさかあの人のエピソードがそういうことだったのなんて。
    高校生一人一人の繊細な心理描写と精巧かつ大胆な騙し絵のように組み立てられたストーリー。
    辻村深月の才能はこの小説においてすでに十二分に発揮されていた。
    選曲はヨルシカの『ヒッチコック』。文化祭のポスター。ヒッチコックのようなサスペンス。
    「先生、人生相談です」
    「このまま生きてもいいんですか」
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  • 大人しく人とのコミュニケーションに自信を持てない30代女性の(実質)初恋の物語。
    物語全体の空気感はあまり派手なことは起こらず、大人っぽい落ち着いた雰囲気なのだが、主人公の心から見る恋の景色はまるで少女のそれのように切なく清新な色合いを持つものだった。
    「好き」「愛してる」では表現しきることのできない溢れる気持ちを「心臓をあげる」という表現に託した本曲を主題歌として添えたい。
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  • 「皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく。それが治るということなのかもしれない。」 心に響いた一節。「普通」とは違う生き方で足りている主人公。彼女に「普通」であってほしいと願う(無意識に強いる)周囲の人たち。 本書は知らないうちに多くの人が従っている掟「普通」の存在を浮き彫りにし、まるで眼科の診察時にあまりに近すぎて普段意識して見ることのない瞼の裏側に光を当てられた時のような不慣れな居心地の悪さを体験できる実に稀有で「気持ち悪い」小説だ。 主題歌は坂本慎太郎『まともがわからない』。まとも、とは?

    ブログも書いています。
    「僕たちがとらわれている「普通」について(村田沙耶香『コンビニ人間』感想文)」
    https://reajoy.net/book-report/24/
     18   0
  • 今の時代こそ読まれるべき小説である。特に、高校生から大学生、若い社会人の人に是非とも読んでほしい。
    「退屈」を吹き飛ばせるのは、笑い続けることだけなのだ。そのために何か行動を起こすこと。
    動機なんてなんだっていい。女の子にモテたい、何か仲間たちと悪ふざけがしたい。
    大いに結構。
    「大人」になって退屈な日々を送ることに抗いたい大人たち、そんな大人になりたくない子供たち。
    そんな人たちに読まれることを願う。

    選曲は、強烈な郷愁、「大人的現実」と「子供の時の無限の楽しさ」の対比、楽しさをもたらす様々な人との出会いと邂逅などをテーマとしたエド・シーランの『Castle on the hill』。
     16   0
  • ※ネタばれ
    学校で人間不信に陥ってしまった子供たちは「君たち」に出会うことで人間信者に買われました。
    「明日を夢見た人間信者」が3分前の「明日の死を待つ自殺志願者」に戻ることもあります。
    それでも、「君たち」のおかげで抱えている課題を乗り越え、同じ世界に生きる彼らが「心臓」から「脈」を打ってくれるおかげで今日も生きていくことができる。
    同じ問題を抱える人同士だからこそ希望を与えあうこともできます。
     34   1
  • 主人公は「けんかをやめたい」と思っている。「目には目を歯には歯を」(歌詞)という殺伐とした世界からは足を洗いたい。「慣れかけている灰色の毎日」に終止符を打ちたい。しかし「簡単なスタート」「困難なエンド」とあるように、足を踏み入れるのいつの間にかでも、そこから抜け出すには大いなる決意と代償を必要とする。
    「けんかをやめたい」理由、そして代償を払ってでも守りたかったものとは。
    これは一人の男のけんかのやめかたの物語。
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  • 笑いと才能と狂気。
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  • 自分の中の汚い感情というのは誰しも認めることにある程度抵抗があると思います。
    それが特に「本来仲良くあるべき人」に対してであればなおさら感情を押し殺してしまいがちなのではないでしょうか。
    本作に登場する綿谷新は、真島太一のことを「かつて共にかるたを楽しみ再会を誓った仲間」だとずっと思っていました。それは誰が見ても美しい感情です。
    一方真島太一は、自分の中に「汚い感情」があることを新より一歩先に気が付いていました。
    同じ女の子を好きな恋敵として。常に自分より上の立場にいる越えるべきライバルとして。
    しかし、新は自分のことを「かるたを頑張っているかつての仲間」としてしか見ていない。それはまるで、片思いを寄せる異性が自分のことを「友達」としてしか見ていない場合に抱く、もどかしさや苦しさ、不平等感のようです。
    太一はその立場の違い、感情のずれを、圧倒的成長と実力と精神の鍛錬によって覆しました。
    新の「汚い感情」を呼び起こし、それを認めさせた。
    前に進み続ける人にはライバルが必要です。今回でようやく彼ら二人は「ライバル」になれました。
    感情の移ろいの細やかに描写には思わず「さすが少女漫画だ」と唸ってしまいました。
    主題歌は、太一と新に芽生えた「素晴らしき人間臭い感情」を讃えての選曲。
    憎き敵は最大の味方である。
     28   1
  • この巻では、ルフィVSカタクリの見聞色の覇気覚醒対決が見ものでしたね!

    「少し先の未来が見える者同士の戦闘」とか、正直読んでる側はよく理解できない次元に達してますww

    多分、どちらが0コンマ1秒先を読めるかが肝なんだと思いますが、それは結局昔の日本の武士同士の対決にも近いんですかね(『バガボンド』的な)。

    そう考えると、意外と「見聞色の覇気」やら「武装色の覇気」やら、もしかして「覇王色」ですらも、昔は纏っている超人みたいな人たちが本当にいたのかもしれません。

    ベスト妹(イモ)ーティストのフランぺが戦いに茶茶を入れた時の、カタクリの怒りとフェアネスの貫徹はまさに武士道精神を感じずにはいられませんでした!(男ながら惚れましたね。。)

    しかし、最後に勝つのは「より遠くの未来を見ている者」となりました。

    主題歌は、「柔よく剛を制しまして 剛よく柔も断つ 夢中で格好つけたら非常ベルがなる」

    「50手以上も先を読んでる 入念なスタイル 地球の異分子な君にどう言ったって無理」

    など、この戦いを表現している歌詞があるのに加えて、戦いの熱い温度感がマッチするなと思って選曲しました!!
     23   2
  • 「ああ、愛は正体を少し見せて

    また薄いカーテンの向こうへ消える」

    この曲のサビで極めて象徴的な一節である。

    愛が如何に「掴み取る」ことのできない実態を持たぬものか、

    愛が如何に人に劇的なものをもたらすか。

    愛とは一体なんなのだろうか。

    「ぼく」は「すみれ」という愛を、すみれは「ミュウ」という愛を、「ミュウ」は「愛」というものの正体を探している。

    それは複雑で困難な行為である。

    しかし、もしかすると愛はふとした時に向こうからやってくるものかもしれない。

    それを続けていさえすれば。
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