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うぐはら

  • プロフィール
    感想なのか詩なのか分からない文章を書く人。エンタメ小説を中心に純文学、エッセイなどを読みます。
    邦楽ロックとJ-POPが好物。

  • 傷つけられた二人は立ち上がり、力を合わせ、未来を切り開いてゆく。
    大丈夫だ。二人はどこの誰よりも強い双子なのだから。

    (後になってこの曲があることを知りました。連投すみません。)
  • 「想像力が僕らを助けるよ そうさどんなときも」
    「宇宙のパーティさ 月にハシゴ架け君を迎えに行くんだ」
    これほどまで合ってる曲はないような…
  • 避けられようのないものにがんじがらめにされた少年は、世界に復讐することを試みた。
    ここでの螺旋は、そのまま遺伝子だ。
    生きた虚像というのは、葛城のように、善人の面をした悪人のことだ。
    彼は最初から、大切なものを暴力によって奪われていた。

    黄金色に輝く悪魔の螺旋は、彼の腕に絡みつき、遂には罪の花を咲かせた。
    それは赤く染まりながら、びっしりと釘で覆われたバットを濡らした。

    この物語は勧善懲悪の話である。と同時に、偽悪的な物語でもある。
    矛盾しているようだが、春が行ったことを考えると、罪や悪という言葉で断言するのもおかしい気がしてくるのだ。

    生まれながらにして性善説を押し付けられた彼は、この先どんな未来を歩むのだろうか。
  • 登場人物の名前に心当たりがあったので。詳しく語るとネタバレになるので言いませんが、「誰もが、他の誰かに作られた世界で躍らされている」という点ではぴったりではないかと思います。
  • 正義を振りかざす「記憶喪失の男」。
    それがすべてを巻き込んだ過ちとは知らずに。
    人間としてどこかがずれた彼は、脳だけの存在となってこの世界に闘いを挑む。
    闇に溶けていったのは、黙示禄。
    大烏が空を覆い、怪物が走り出すとき、真実は暴かれる。
  • 難解な歌詞と曲の神聖さ、全てが嚙みあって神話の世界を如実に再現しているようでした。

    いつかこの曲の歌詞を、自分なりに解釈してみたいものです。
  • 母親には「事故をするからバスに人間を乗せるな」と言われ、村の人々には根も葉もない噂を立てられ、ご飯の食べ方を注意され、運転手から罵られ、一方的な暴力まで受けても人を馬鹿にせず、抵抗せず、文句を言わずに寡黙を貫く信男を称えたい。
  • 雰囲気を壊さないように、王道で。
    ぜひ一度、手に取って眺めて頂きたいです。
  • 劣勢。メンデルの法則でもあるように、「優勢」とは対極になる言葉だ。
    登場人物たちは背伸びし、虚勢を張り、特別であることを異常にアピールする。

    江沼郁也は昔から「劣等感」を抱えた人間だった。
    自分を異形の者だとみなし、自らを責め立て、文学へと昇華させた。
    言い換えれば、そこまで繊細であった。

    「何故故に 何故に 僕らは在るの?」

    世間が若者に向けてリサーチすることはよくあることだが、
    逆に世間に向けて、若者が聞き取り調査を行えば、一体どんな答えが返ってくるのだろう?

    「世間は僕らに何を期待する?」
  • アイデスの中で、永遠の眠りに落ちたあの子の形見。
    月明かりに照らされて、銀色に輝いていた。

    ひとりぼっちで息絶えた彼女には、青いブルーベルの花と、西瓜糖のネックレスを捧げよう。

    赤い星が瞬く夜には、狐火が舞う。
    ランタンを持って、お別れのキスをしよう。

    忘れられた世界へと続く、奇妙なパレードの中で、子どもたちは虎と手を取り踊る。

    穴だらけの屍には、堂々たる長老鱒の賛美歌を唱えよう。
    死してなお歩みを止めない彼の勇気を称えて、無音の太陽のダンスが鳴り響く。

    無残な死に方をした荒くれ者たちは、青い炎に焼かれて煙になってしまった。
  • 人間の愚かさと滑稽さに一喜一憂して、理不尽なことに腹を立てて、人一倍傷ついて、卑しさも醜さも全部さらけ出して生きていく。
    みっともなくたって、笑えるだけでいいじゃないか。それ以上も、それ以下も望まない。それが人間なんだから。
  • 「いよかん」という曲もあったのですが、イメージにそぐわないので諦めました。

    果実をタイトルに持つ楽曲は切ないものばかりで、食べることの至福を再現した曲が見つかって嬉しい限りです。
  • カバー曲の方が物悲しさもあって、この本に似合っているのですが、itunesにないので本家で選曲しました。
    カバー曲→https://www.youtube.com/watch?v=-6xFAA3dD1I

    男性が女性、女性が男性であるという登場人物、性とジェンダーという、デリケートで難解な内容を取り扱っていますが、ノスタルジーも感じます。

    様々な疑問点が残りますが、次世代のSF(サイエンス・フィクション)と言ってもいいのではないのでしょうか。

    個人的には主人公の温と、ルビが報われて欲しいと願うばかりです。
  • 深く考えすぎ、思うがままに言葉の弾丸を放つ。
    その結果誤解されても傷つくよりましだと考えてそのままにしてしまういじらしさ。

    そこに共通項を見つけて入れてみた。

    確かにいろんな意味で難ありで、揉め事も起こすけど、愛しい。
    揉め事があっても、埋もれてしまうのはあまりにも可哀想だ。

    今、この時代だからこそ求められているもの、心というものは、彼らの中にこそあるのかもしれない。
  • 最終章の『おやすみなさい、子供たち』の優しさが、どんなに悲しいことがあっても生き抜こうとする曲の趣旨と重なっていたので。
  • 気だるさと何かが起こる予感、主人公がゆっくりと異世界へ運び込まれる状況に合わせてみました。
  • 私たちにとって、死は近いようで遠い。
    生身の肉が焼かれて骨になることを理解している人間なんて、ゼロとは言わないが少ないだろう。
    肉のままの、どうしようもなく空洞な自分を愛せるか。
    私たちの時代の人間は、常に問われ続けている。
  • New Worldが似合いそうな作風ではなかったので。

    映画の主題歌繋がりで、どうぞ。
  • ネタに思えたらごめんなさい。
    ずっと頭の中でこれがかかってました。
    食べ物を大切にする精神と、お米の大切さ、日本の主食に対する愛が感じられたので、この選曲にしました。
  • 夜と一体化したキマイラの姿とは、どのようなものだろう。
    私が想像している化け物の姿ではなく、悪夢にうなされた人々を分け隔てなく包み込む、青黒いベールのようなものなのだろうか。
    「眠れ 朝が来るまで」というフレーズと、タイトルがシンクロした。
    朝になったら化け物は人になり、元いた場所へ還ってゆく。
    「明けない夜は ないさ」。
    すべての眠れない人々に、この歌と物語が届いてほしい。
  • 独特のクランチ文体と、グロテスクを払拭するほどの疾走感、サイバーパンクの雰囲気が伝われば嬉しいです。

    BOOM BOOM SATELLITESの曲は20年以上前に発売されたものでも、未だに廃れず常に新しいので、近未来のSFのテーマソングに相応しいのではないのしょうか。
  • 足から溶けてしまった少年。
    半永久的に降り続く雨。
    鉛のような泥の中に埋もれ、鳥になる夢を見る。
    『単純な僕を騙すように 幻想と現実が交じっていく』
    長雨の中を歩くような気怠い曲調といい、恐ろしいほど小説と重なっている。
  • 私たちは岐路に立たされている。
    合理主義の世界か、はたまた感情的な世界か。

    合理的すぎると、人は無機質になってしまう。
    感情的だと、人は周りに影響されて、不安定になってしまう。

    どちらか一方が大切なのではなく、バランスが大切なのだ。
    倫理観や価値観の違いをいかに受け止められるか。
    そこから未来は築き上げられるのだろう。

    効率を重視する薫に対して、雪子のささやかな反論を。ということで、この曲を選曲した。

    「効率優先至上主義の 現代の億万笑者でも ねぇ」。

    近未来SFのような内容と、哲学的な歌詞が噛みあってくれたら嬉しい。
  • 「西暦三千年一月一日のわたしたちへ」と書かれた序文から、手紙は未来を描いているのだと見当がつく。

    郷愁と物悲しさ、そして「あなた」に向けた慈愛の気持ち。
    この感情を忘れたくない。
    今も、そしてこれからの時代も。
  • この関係性はどこか、機械じみている。

    『触れたいのは自然作用なんだ 触れないのはマニュアルにないだけ』。
    『囁いた愛の言葉だって 悲しいかな 予定調和なんだろう』

    主人公の価値観が通じない様、先輩の襤褸が剥がれてゆく様を黙って見ているだけで、どうしようもない虚無感に包まれてゆく。
    『続くのかい? 続けるのかい?』

    彼らはいつまで、このような不安定な関係性を築いてゆくつもりなのだろうか。
    (レンタル世界)
  • しんみり終わるさよならでは、締めくくりたくなかった。

    新たな旅に出る主人公を笑顔で送りたかったのだ。

    ユーモアに笑って、生きている人と死んでいる幽霊との違いに泣いて、最後の最後に主人公が覚悟を決めて別れを告げる。

    輪廻を予感する新たな世界に飛びだった彼に、最後の言葉をかけたい。

    『さようなら、また会えるよ』と。
  • 閉鎖された孤独。
    独りよがりで、行き場のない袋小路に迷い込んだかのようだ。
    彼の胸の炎は、絶望の中にたたずむ深淵へと姿を変えてしまった。

    思いつめるのは分からないでもない。
    ただ、人妻に恋するにはあまりにも若すぎたというだけなのだ。
    彼は、婚約者に対して張り合うしたたかさも持っていなかった。

    待ちに待った死の世界に行けることに歓喜し、死に陶酔した彼は、タナトスという神に口づけされた人間そのものではなかっただろうか。
  • 山口一郎は、パウル・クレーに強い影響を受けた。
    時代を享受し、いつも最先端を歩み続けてきた。

    雪崩を起こさんばかりに積み重なった本。
    状況もわからず、後ろ指を指す部外者。
    黙々とパソコンの画面に向かい、ペンを走らせる彼。

    これはクレーの名を冠した楽曲である。
    彼の中に詰まった憂いをぶつけるように、いつになくアグレッシブに歌われる。

    まるで頭の中で悶々と考え続け、問いのない答えを見つけ出す途方もない作業をしているようだ。

    遠い地で心を摩耗させ、作品をひとり作り続ける自分。
    「それが全ての始まりです」

    彼に影響を受け、新しい時代を作り上げる人間はいったい誰だろう。

    旅は、これから始まったばかりなのだ。
  • 個性を個性たらしめるものが、自己同一性であるならば、この世界は個性を認識しているようで、していない。

    むしろ型に嵌めこみ、型に合わなかった者は不良品とみなし、機械的に排斥しようとする。システムに合わなければ、役立たずのレッテルを貼る始末だ。これでは個性は育たない。

    十年以上前に書かれた小説が今になって時代に追いつこうとしている時点で、立派な時代遅れではないか。

    次の時代を歩む子供たちには、もっと自由で、自分の差異を認めあう人間になってもらいたいものだ。
  • 密やかに、されど一瞬たりとも手を抜かずに、小鳥の叔父さんが紡ぎ出した鳥達。

    お兄さんの代わりに買いに行った、ポーポーの甘い味。
    包装紙から産み出された、今にも飛び立ちそうな鳥達。

    「君が残したものは 今でも僕に ずっと生きています」

    ならばこの物語は、メジロ側から叔父さんに向けたひとつのラブソングだ。

    視点を変えれば、狭い籠から飛び立った彼が、新たな世界を見つけ出すために踏みだした、再生の物語なのだ。