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君の膵臓をたべたい
偶然、僕が拾った1冊の文庫本。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった―圧倒的デビュー作!

  • 夢から目を覚まして、気づいてしまった。

    そうだ。もう君は居ないのだ。

    どんなに名前を呼ぼうとも、何をしても声は返ってこないのだ。

    本当は儚くて、芯のところは強くて、心は優しい。

    桜のような君を思いながら、僕は目を閉じる。

    「不釣り合いだ。」指を指しながら、誰かの笑う声がする。

    だけど、正反対だからこそ、人は惹かれる。

    そして恋をして、また人を想って。

    人は人を好きになる。

    またいつか、君に出会える日を思いながら。

    「きっと、また会える。」

    君なら、笑ってくれるだろう?

    その、特徴的な笑顔で。