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青空のむこう
ぼくはまだ決めかねてた。アーサーはぼくに背中をむけて歩きだした。そのとたん、エギーやママやパパや友だち、ぼくが知ってる人たちの顔が次々に浮かんで、どうしてももう一度会いたくなった。みんながいなきゃ生きていけない。死んでることだってできない。すぐにぼくは決心した。アーサーの後を追いながら呼びかけた。「待って、アーサー。ぼくも行く」アーサーは立ち止まってぼくを待った。それからふたりで駆けだした。“生者の国”を目指して―。

  • しんみり終わるさよならでは、締めくくりたくなかった。

    新たな旅に出る主人公を笑顔で送りたかったのだ。

    ユーモアに笑って、生きている人と死んでいる幽霊との違いに泣いて、最後の最後に主人公が覚悟を決めて別れを告げる。

    輪廻を予感する新たな世界に飛びだった彼に、最後の言葉をかけたい。

    『さようなら、また会えるよ』と。